日本の景気が良かったバブルの時代には、一般の人のお葬式の参列者が百人を超える事も珍しくありませんでした。ただ、参列者の多くは遺族の仕事関係者が多く故人と直接面識がない人がほとんどだったといわれています。

ところが近年、家族や親しい身内だけを招いておこなう小さなお葬式が増えている。背景には長く景気が悪かったのも原因のひとつですが、それよりも家族の遺志を尊重する考え方が広まってきているのではないでしょうか!

日本消費者協会が2013年に行なった調査(複数回答形式)では、望ましい葬儀として「費用をかけないでほしい(59.1%)」「家族だけで送ってほしい(51.1%)」「子や家族、地域に任せる(19.3%)」と回答者の半数の方が家族を中心としたお葬式を希望しています。

ご臨終を受けお葬式に招く相手の優先順位を事前に決める

現在、本人または遺族のなかには、お葬式は家族だけ、あるいは家族と親しい友人だけで行ないたいと思う考えたが広まっているといわれています。

ただ、その為には、誰にどのタイミングで訃報の事実を知らせるのかが重要になってきます。例えば、亡くなってすぐに関係各所に訃報の連絡をしてしまうと、考えていた人数よりも多い参列者が集まってしまうかもしれません!

また、個人のプライバシーを尊重する現在は、家族でさえ親や兄弟またはパートナーの交友関係を深く知るのは難しく、故人の希望した知人への連絡もままならないのが実情です(汗)

残された家族が困らないように、元気なうちから『もしも』の時に供えて訃報を知らせるタイミングを4つの段階に分けて連絡リストを作り家族へ伝えて置くことが望ましいでしょう!

訃報になったら知らせて欲しい人の段階別連絡リストの例

  • 1:危篤になった時、あるいは亡くなってすぐに知らせる人

    ※この場合、家族はもちろん親戚や付き合いの深い友人・知人には必ず伝えること
  • 2:葬式の日取りが決まってから知らせる人

    葬式に参列してもらいたい人はこの時点で連絡する
  • 火葬または忌明け(四十九日)が済んでから知らせる人

    家族葬を行なった場合は、葬式が無事に済んだことを知らせ、個人との生前の交流に感謝の意を伝えます。
  • 年賀状の欠礼(喪中はがき)で知らせる人

    家族の友人や会社など故人と繋がりが薄い人への連絡は喪中はがきで行う

葬式や法要に招かれたら参加して供養するのが礼儀!

親戚や親しかった友人の危篤または臨終の連絡を受けた時は、行き先を確認し出来るだけ早く駆けつけてあげることです。

遺族に他の友人への連絡係を頼まれた時は、快く引き受けて手伝うこと。また、葬式を無事に済ませた後、忌明け(四十九日)や一周忌などの法要に招待された場合も出来るだけ都合を付けて出席するほうがよいでしょう!

危篤・ご臨終を伝えるときに出てくるQ&A

以下は、危篤・ご臨終を伝えるときに出てくる疑問をQ&Aで紹介しているので参考にして下さい

Q:家族葬をおこなう場合、親族や知人に声をかける範囲はどの程度?

A:よく家族葬を希望する家族から受ける質問が親戚や知人を呼ぶ範囲について聞かれますが、その場合、本人がまだ元気であれば読んで欲しいリストを作っておくことです。

ただ不慮の事故や葬式の準備を全くしてこなかった場合は、葬式の規模によっても違ってきますが「家族のみ」・「親族への連絡は2親等のみ」・「友人と知人は親しい間柄に限定」と3つの範囲に限定して人数を書き出してみること!

最終的にはお葬式の予算を考えながら人数を決めていくと思いますが、出来るだけお葬式の金額よりも生前の故人への感謝の気持ちを優先させてください! 

尚、本人や家族が考えている以上に親しく想ってくれる人もいるので、葬式に呼ばなかった方には、葬儀後に訃報の事実と無事に葬儀を終えたのを伝えることを忘れずに!

Q:少人数を想定して家族葬を行ったのに予想外の弔問者で戸惑った!

A:特に地方で多いのがこのケースで、家族葬という葬式がまだまだ浸透していないために起こるトラブルです。ほとんどは訃報を知らせるタイミングで家族葬だという事を十分に伝えきれていないため、一般の方にまで連絡が行き渡ってしまうことが原因です。

訃報を伝える時は「通夜・葬儀は、親族と生前に親しかった方のみで行う」旨を相手にしっかりと伝え、限られた人数で葬式を行う事を理解してもらうように努めなければいけません!

ただ、そうはいっても生前は人柄がよく誰からも慕われた存在であれば、家族葬と知ったうえで葬儀に来られる方もおられるでしょう、その場合は弔問された方の気持ちを温かく受け止めることです。