神葬祭は葬儀の前に帰幽奉告を行い神棚に半紙を貼って祭の準備を行う




神道で行う葬式は神葬祭といい、葬儀の流れは神主(斎主)がお経の代わりに祭詞を唱え、参列者は焼香の代わりに玉串を捧げ故人の霊が安らかに眠ることを祈ります。

神道では、危篤や臨終で身内が亡くなると、まず神棚と祖霊に奉告したあと、葬儀の前に神棚に白い紙(半紙)を貼って祭りの準備をする。

白い紙(半紙)
[画像参照:心にのこるメモリアル:sugiura.e-choshi.jp]

神棚に半紙を貼るのは、祀られている神様が穢[:ケガ]れないように神隠しの意味合いがあるといわれており、亡くなってから数えて50日以上経たないと半紙を剥がすことはできないとされています。

なお、神葬祭の前には、遺族や親族が湯灌[:ゆせん](体を洗い清める儀式)もしくは病院の看護師がエンゼルケアを行い遺体を安置する施設へ移し、頭を北枕にして白布で顔を覆い、枕元に屏風[:ビョウブ]を立て、胸元に守り刀を添えておく!

神式の枕飾り(例)

神葬祭の流れは仏教葬儀とほぼ同じ!ただ、要所で行う作法が少し違う

神道の葬儀が広まったのは明治時代で、当時の政府が神道と仏教の分離を行う目的で神仏分離令や大教宣布などの決まり事を作り廃仏毀釈運動を奨励した結果、当時大きな権力を持っていた仏教勢力の地位や財産を剥奪された時期に台頭してきたのが神道であり、当時は神葬祭といえば新しい葬儀として注目を浴びた。

神道では、仏式の通夜にあたるのが「通夜祭または遷霊祭」、葬儀にあたるのが「葬場祭」と呼ばれ神社を除く自宅や斎場で行います。

通夜祭・遷霊祭の流れ

本来の通夜祭(遷霊祭)では、家族や故人と親しかった者が集まり、夜通し故人を偲ぶことが一般的でしたが時代の変化とともに一般の会葬者も通夜祭へ参列することが増えてたため、祭典の内容も若干違ってきている。

現在行われている通夜祭の流れとして①:参列者入場→②:手水の儀→③:斎主入場および一拝(頭を下げる)、続いて遺族・親族及び会葬者の一同一拝→④:献饌(食べ物を供える)→⑤:斎主の祭詞奉上・一拝→⑥誅歌奏楽→⑦:祭主および参列者の玉串奉奠→⑧:撤饌(食べ物を下げる)→⑨:斎主一拝、遺族・親族および会葬者一同一拝の順に進んでいきます。

通夜祭の後に続けて行われる遷霊祭は故人の霊を霊璽[:レイジ](仏教では位牌にあたる)に移す儀式で、このことで故人の霊一家の守護神になるといわれている。

本来は通夜と別に行われるものですが、式の時間や火葬場の予約状況などの都合がつきにくい昨今は葬儀の都合上まとめて行われることがほとんど!

なお、通夜祭および遷霊祭の儀式を終えると、仏教葬儀の通夜ぶるまいにあたる直会[:ナオライ]の席を設けて遺族・親族および会葬者で思い出話をして故人を偲びます。

葬場祭(告別式)の流れ

神葬祭での葬儀にあたる儀式のことで、亡くなった人の「死のけがれ」を清め、死者を神として祀ります。

葬儀は通夜祭と同じで参列者が入場して手水の儀を行い、「修祓の儀」をしてお祓いをして祭詞奉上・玉串奉奠と進んでいく!

流れとしては①:参列者入場→②:手水の儀→③:斎主入場および一拝続いて遺族・親族及び会葬者の一同一拝→④:献饌(食べ物を供える)→⑤:斎主の出棺祭・祭詞奉上・一拝→⑥:撤饌(食べ物を下げる)→⑦:斎主一拝、遺族・親族および会葬者一同一拝→⑧弔電奉読・喪主および遺族代表のあいさつの順に進んでいきます。※出棺祭や弔電奉読の順番は斎主との打ち合わせでその都度変わることが多い!

葬場祭の後には「火葬祭」および「帰家祭」、「直会(葬場祭では仏教葬儀の精進落としにあたる)」が行われる。

また、仏教葬儀で用いられる数珠は神式では使わないので注意すること!神道では亡くなると神様になるといった考え方が一般的なので、お悔やみを述べるときも「冥福・成仏・供養」などの言葉を声に出さないように気をつけて下さい!

一般的な神葬祭で行われる臨終から帰家祭までの流れ

ご臨終→枕直しの儀
湯灌やエンゼルケアを施し、消毒や化粧をして安置施設へ移動する
納棺の儀
遺族や近親者もしくは依頼された業者が、棺の中に遺体を納める。火葬炉を傷つけない物であれば棺の中に収めてもよい
通夜祭
仏教葬儀の通夜にあたる。①:参列者入場→②:手水の儀→③:斎主入場および一拝(頭を下げる)、続いて遺族・親族及び会葬者の一同一拝→④:献饌(食べ物を供える)→⑤:斎主の祭詞奉上・一拝→⑥誅歌奏楽→⑦:祭主および参列者の玉串奉奠→⑧:撤饌(食べ物を下げる)→⑨:斎主一拝、遺族・親族および会葬者一同一拝の順で進行する
遷霊祭
仏教葬儀で位牌にあたる霊璽[:レイジ]に故人の霊を移す儀式。以前は通夜とは別に行っていた。
葬場祭
仏教葬儀の葬儀や告別式にあたる。①:参列者入場→②:手水の儀→③:斎主入場および一拝続いて遺族・親族及び会葬者の一同一拝→④:献饌(食べ物を供える)→⑤:斎主の出棺祭・祭詞奉上・一拝→⑥:撤饌(食べ物を下げる)→⑦:斎主一拝、遺族・親族および会葬者一同一拝→⑧弔電奉読・喪主および遺族代表のあいさつの順で進行する。喪主や親族および会葬者の座る席次は仏教葬儀と同じ
火葬祭
出棺した後に、火葬場で行う儀式。棺を火葬炉の前に安置し、会葬者は手水で清め、斎主一拝、祭司奉上の後、玉串奉奠の後、火葬する。
埋葬祭
火葬を終えると、そのまま墓地へ行き、埋葬するときに行う儀式。最近は、火葬後一旦家に遺骨を持ち帰り、五十日祭に合わせて納骨をするケースが増えている。
帰家祭
火葬場・墓地から戻ったら家に入る前に身を清めるために行う儀式。家の門口で手水を行い、お祓いをしてから家に入る。新しく用意しておいた祭壇で霊璽や遺影を飾る奉幣献饌を行い、斎主が祭詞奉上をして神葬祭の終了を奉告後に一同拝礼、玉串奉奠を行って儀式を終了する

神葬祭の祭壇01
祭壇の種類[画像参照:廣田神社:hirotajinja.or.jp]

神葬祭の祭壇02
祭壇の種類[画像参照:世田谷セレモニー:sougi-shintou.jp]

神道で使われる語句の意味

  • 霊璽:レイジ

    故人の霊を移すもの。仏教葬儀でいう位牌にあたる
  • 献饌・撤饌:ケンセン・テッセン

    饌はお供え物のことで、献饌は食べ物を供えること。撤饌は食べ物を下げること。
  • 帰幽:キユウ

    死亡すること。亡くなること
  • 奥津城:オクツキ

    お墓を指す
  • 手水の儀:テミズのチョウズ

    儀式や拝礼の前に手を洗い清める作法のこと

    手水の儀
    [画像参照:きみえセレモニーサービス:http://risingsun-s.com]
  • 直会:ナオライ

    神事の会食のこと、仏教葬儀での通夜ぶるまいや精進落としにあたる。
  • 玉串奉奠:タマグシホウテン

    榊[:サカキ]の枝に神垂[:シデ]という白い紙片をつけたものを、祭壇に捧げて故人の霊が安らかであるように祈る。

    玉串奉奠の作法
    [画像参照:志紀長吉神社:shikinagayoshi-jinjya.org/]
    
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