古くから葬式で使われる位牌は2つの役割があり、ひとつは亡くなった人の魂が帰る場所としての役割、もうひとつは遺族が亡くなった人の霊を弔いお祈りする対象物としての役割を担っている!

仏壇に安置する位牌は遺族にとっても心の拠り所となっている

霊を信じない風潮が高まる昨今でも、仏壇に安置される位牌に手を合わせお祈りしたり、声をかける行為がなくならないのは、心の中にある不安な気持ちを落ち着かせ気分を変える効果があるからです。

祭壇を使う儀式では白木位牌、仏壇に安置するのは黒い本位牌

日本人の約9割が行うといわれている仏教葬儀では、祭壇を使う通夜や葬儀および告別式などでは白木位牌を使って儀式を行います。そして、忌明け後の四十九日以降は漆塗りの位牌(本位牌)に替えて自宅に用意した仏壇に安置し、お香や生花・ろうそく・飲食等を供えて故人の供養をするのが一般的!

本位牌は忌明け後の四十九日法要もしくは一周忌までは準備して

葬式の時に使用した白木位牌は命日から数えて四十九日を過ぎると、黒塗りの本位牌に置き換えられる。ほとんどの場合、忌明け後に行う四十九日法要で僧侶が白木位牌から本位牌へ故人の魂を入れ替えを行ってから本位牌を仏壇に安置します。

ただ、遺族のなかには亡くなってから一年目の命日である一周忌の法要で白木位牌から本位牌に替える方や、宗派によっては位牌を飾らず過去帳に法名や没年月日を記載して仏壇に納めることもあるので、位牌を手配する前に葬儀を依頼した宗教者と相談すること!

位牌を替えるのは四十九日法要もしくは一周期のどちらかでよい!

仏壇を置く場所は、本尊(仏像や掛け軸をさす)が祀られている場合は邪魔にならないように左右に安置するとよい。一般的には右側中央よりが上座となるので右側から古い先祖の順に並べていきます。位牌の置き場所については購入した仏具店や宗教者に訪ねてみるのもよいでしょう。

また、先祖の位牌が沢山あり新しい位牌を置く場所がないケースでは、繰り出し位牌(回出位牌)といって複数の位牌を一つにまとめることができる位牌に替えることで位牌を置くスペースを確保します。繰り出し位牌には中に札板が八枚から十枚ほど入っていて戒名はその札板に記すようになっている!

本位牌にも塗り・唐木・繰り出し・モダン等の種類がある

塗り位牌
塗り位牌
参照画像:位牌がよくわかる:e-oihai.jp
多くの家庭で普及しているのが塗り位牌です。
漆を塗り金箔や金粉等で飾った位牌のことで高価なものは会津塗りを施してある位牌が多い。
工程や金粉、漆職人によって価格に差があるのが特徴!
唐木位牌
唐木位牌
参照画像:位牌がよくわかる:e-oihai.jp
黒壇木や紫壇木で作られている位牌で木目があるのが特徴。重くて変形しにくく耐久性に優れているので虫や菌に侵されにくい。正倉院御物の唐木細工で使われていて古くから珍重されている木材で磨き上げることで黒の光沢が目立つようになる
モダン・家具調位牌
モダン・家具調位牌
参照画像:仏縁堂:rakuten.co.jp/butuendo
インテリアに調和しやすいカジュアルなデザインの位牌。多彩な色があり、素材もガラスやクリスタル等を使用することもある
繰り出し位牌
繰り出し位牌
参照画像:位牌がよくわかる:e-oihai.jp
先祖の位牌が沢山ある場合に使われることが多い位牌。屋根や扉がついているタイプやす箱形のタイプがある。なかに八枚~十枚の戒名を記す札板が納められているのが特徴!なお、一番前の札板に「○○家先祖代々之霊位」と文字を記すのが一般的!