お墓を建てるといっても、誰のために、何の目的でお墓を建てるのかによってもお墓のタイプは違ってきます。

ひと昔前であれば、「家墓」と呼ばれるお墓が主流で、親から子へ、子から孫へと代々受け継いでいくのが一般的でしたが、子供のいない夫婦や結婚しない人が増えつつある現代では、家墓の他にも、夫婦だけが入る夫婦墓やお一人様専用の個人墓、夫と妻の両方の先祖を一緒に供養する両家墓などお墓のタイプも多角化しています。

「お墓に入るのは誰?」もしくは「誰と一緒にお墓に入るの」・・・

例えば、①:両親の入る家墓を建て、ゆくゆくは自分と配偶者、自分の子供や孫が入るのを目的としているのか?、②:子供に迷惑をかけたくないので自分と配偶者のみ入る夫婦墓を建てるのか?、それとも③:現在独身で将来にわたってパートナーを探す予定がないので自分一人が入る個人墓を建てるのか?・・・

お墓を建てる目的は、置かれている立場、とりまく環境によっていろんな事情があると思います!まずは、お墓を建てる前に「お墓に誰と入るのか?」もしくは「お墓に誰が入るのか」について検討したり、家族と話し合ってみること!

目的や条件によって異なるお墓の種類

家墓:家族が代々入るお墓

家墓
参考画像:株式会社第一石材[daiichisekizai.com]
両家墓:夫と妻の先祖が一緒に入るお墓

両家墓
参考画像:株式会社石乃家[ishinoya.co.jp]
個人墓:一人専用のお墓

個人墓
参考画像:富士山の以前と麓の便り[blogs.yahoo.co.jp/yyabe/]
夫婦墓:自分と配偶者のみが入るお墓

夫婦墓
参考画像:nichirei[nichirei-reien.jp]

共同墓:友人や知人と一緒に入るお墓。新たにお墓を作る場合と永代供養墓としてすでにある共同墓を利用する場合がある

共同墓
参考画像:株式会社コニュニティネット[c-net.jp/ikawadaniblogs]
無家名墓:墓石に個人名や家の名前を刻まずに「和」「愛」「憩」「絆」など抽象的な言葉を刻んだお墓

無家名墓
参考画像:田中生万石材店[ikuman-boseki.com]

親・子・孫と墓を受け継ぐ家族が入る家墓は最も一般的なお墓!

親から子へ、子から孫へとお墓を受け継ぐ家族がいる場合は家墓を建て、家族の遺骨を納骨します。家墓は最も一般的なお墓で、地域によっては先祖墓や累代墓および代々墓と呼ぶところも・・・

家墓に刻む文字は「○○家累代之墓」・「○○家先祖代々」・「○○家累代之墓」など家名を墓石に刻んだり、「先祖代々之墓」や「累代之墓」と刻むケースが多く見られます。

昔に比べ世帯あたりの子供の数が少なくなっており、それに比例するかのように家墓を建てる人の数も減少傾向にある。

親のお墓を受け継ぐ子供が減るなか互いの親をひとつの墓に入れる両家墓が増えている

家墓を建てる人が減るなか、お互いの両親をひとつのお墓に入れる両家墓の需要が増えている!ひと昔前であれば、互いの両親をひとつのお墓に入れることは非常識だと言われることも多かったようですが、兄弟がいない者同士が結婚するケースが増えている現在では容認するようになってきています。

墓石に刻む墓碑は両家の家名を刻むケースや、家名以外の「先祖代々」とか「南無阿弥陀仏」・「南無妙法蓮華経」など妙坊や題目を刻むケースが多く見られる!

また、新しいお墓を建てずに、どちらかのお墓を移動して改装やリフォームを行い再利用することもあります。

単身者や自分だけが入る個人墓は永代供養の契約を結ぶケースがほとんど

単身者や自分だけの遺骨を納めるお墓を個人墓といい、夫婦であっても一緒のお墓に入りたくない人や、独身で身寄りのない人が個人墓を建てることが多い! お墓を受け継ぐ人がいないため、お墓の管理については永代供養の契約を結ばなければならず、墓地によりますが供養する期間分の契約料を一括して納めます!

なお、供養の期間は仏教であれば三十三回忌、それ以外であれば五十年間と定めているところがほとんどで、契約期限を過ぎると他の人と一緒に供養されることになる

夫婦二人がけが入る夫婦墓は子のいない夫婦が建てるケースが多い!

両家のお墓を継ぐ必要がなく、かつ子供がいない夫婦の場合、2人だけで入るお墓として夫婦墓を建てることがほとんど!なお、夫婦墓もお墓を継ぐ人がいない人が利用することが多く、先に紹介した個人墓と同じように永代供養の契約を結ぶ必要が出てきます。

また、夫婦墓には、古いしきたりや地域の習わしに拘束されることがないため、建てる人の意志を尊重した墓石が豊富に見られる!

夫婦墓でも個人墓でもない共同墓は親しい仲間と一緒にお墓に入ることができる

共同墓には、元気なうちに親しい友人と一緒にお墓を建て一緒に入るケースや、お墓に一緒に入る人を募集している組合に加入して血縁関係のない人と一緒に入るケースがあり、後者の場合だと亡くなった後の供養は生きている組合員が行います。

「愛」や「和」など、近年増えている家名を刻まない無家名墓

これまでのように墓石に「○○家之墓」などと家名を刻むのではなく、「愛」「和」「憩」「絆」「やすらぎ」「感謝」など独特の想いを込めた言葉を墓碑に刻むケースが見られるようになってきている!

墓碑に家名ではなく抽象的な言葉を刻む背景には、墓石をお墓としてではなく、家族の記念碑として捉える考えが浸透してきているのかもしれませんね!