寄与分とは、被相続人が生きている間に、財産の維持や増加などに深く関わっていたと認められた人に対して適用される制度のこと!

例えば、「父親の建設会社に働いて運営を手助けした結果、会社の成長に大きく貢献した二男」や「妻の経営する美容室で、無給もしくは安い賃金を貰いながら手伝っていた夫」、

「母の長期入院の為、本来なら看護人を雇って多額の出費が想定されるところを三女の介護によってその出費を免れたり、認知症の父の生活についても実家へ通い献身的に面倒をみていた」などのようなケースで、かつ客観的に判断された場合に限り寄与分の請求が認められます!

同居している両親の世話や介護は寄与とはみなされません!

ただ、注意しておきたいのが、被相続人と同居している相続人が生活の面倒をみていた場合、親子関係があれば扶養義務が生じるので寄与分が適用されないこと! 

ようするに、寄与分が認められるためには『被相続人の保有する財産の維持もしくは増加に貢献している』という証拠を提出しなくてはいけませんよ!

寄与分が認められるのは法定相続人のみ

「夫婦同然に暮らしながら、家業を助けていた内縁の妻」や「看護人を雇う代わりに夫の父親の看護に努めた長男嫁」などのケースでは、どんなに故人の財産の維持もしくは増加に貢献しても寄与分を認められることはなりません!

なぜなら、寄与分を認められるには『法定相続人』であることが条件となっているのです(汗)

だからといって、「何の利益も得られないからやらないでおこう」と考えるのはどうかと思います(汗)・・・財産目当てに夫の手助けや夫の両親の看護をするのは相当根気がいるのではないでしょうか?

寄与分は相続人同士の話し合いで決めるのでトラブルに繋がりやすい!

寄与分が認定されるには、相続人同士の協議で「寄与される法定相続人が被相続人に対して貢献した事実」について客観的に判断しなくてはいけないので、トラブルに発展することが多い!

なので、相続人同士の話し合いがまとまらない場合は、寄与した人が家庭裁判所に申し立てを行い第三者機関に寄与分を決定してもらいます!

寄与分の請求を依頼された家庭裁判所は、寄与の時期や方法、程度および財産の額などを調査したうえで寄与分の額を決定します。

寄与の請求が決定すると、財産から寄与分を差し引いて額を相続財産として分割協議を行います!

寄与分が認められた場合は、相続財産から寄与分を差し引き、残りの財産を相続同士で分割する!寄与分を受け取った相続人以外は、貰える財産が減るので、相続人のなかには不満を持つ人も少なくありません!

寄与分について、財産の一部を渡すとして捉えるのではなく、感謝の気持を表す謝礼金として考えてみる

ただ、財産云々以前に、生前の被相続人に対して「放っておけない」「なんとかしてあげたい」など・・・慈愛の心で献身的に尽くしていた相続人に対し、少しばかりのご褒美として存在する『寄与分』について、「ありがとう、今までご苦労様です」と感謝の気持ち表す謝礼金として手渡すのも選択肢のひとつだと思います!