遺言により遺留分を侵害された場合は減殺請求により相続分を取得できる!




遺留分=相続人が取得できる最低限度の財産

遺留分とは、被相続人が残した財産について遺族が相続できる最低限の相続分のことをいいます。

本来、遺産相続では「法定相続よりも遺言による相続が優先される」という大原則があるのですが「遺留分」については例外が認められているんですね!

例えば、遺言書に「全財産を長男にのみ譲る」といった特定の相続人だけに相続させると記されていたり、「赤十字やNPO団体などの第三者に全ての財産を譲る」と記されていた場合、遺言の内容に忠実に従ってしまうと、本来、相続分を受け継ぐ権利のある人が財産を受け取ることができなくなってしまいます(汗)

そのような事態を考慮して、民法では「遺留分」という形で、遺族が相続できる最低限度の相続分について保証している!

もうすこし噛み砕くと、日本の法律では、遺言書の内容が優先されるとはいえ、必ずしも遺言者の意志のみが相続に反映されるのではありません!

被相続人が残した遺産の分配について公平性を保つためにも、相続権を持つ全ての相続人に対して、最低限度の相続分については確保できるように規定されているんですね!

遺留分を侵害された相続人は、「減殺請求」を申し立てて財産の返還を要求できる

被相続人が遺言により特定の相続人や第三者に財産を贈与または遺贈した結果、本来であれば財産を受け取る権利を持つ相続人が財産を得ることが出来なかった場合は、贈与または遺贈を受けた相手に対して「遺留分減殺請求権」を申し立て財産の返還を要求する事ができます。

被相続人が生前贈与をした財産についても遺留分の対象となりますよ!

被相続人が生きている間に贈与された財産についても「遺留分の減殺請求」の対象となります!

ただし、減殺請求を起こすためには、①:相続開始1年以内になされた生前贈与であること、②:相続開始1年以上前に行われた贈与で、贈与する側(被相続人)と受け取る側(相続人)の両者が遺留分について侵害していることを知りながら生前贈与を行っていることを証明できる物が必要になってくる!

遺留分の請求ができる相続人の範囲は限定されている!

遺留分の請求が認められる法定相続人は限定されており、①:配偶者・②:子供や孫などの直系卑属(第1順位)・③:両親や祖父母などの直系尊属(第2順位)についてのみ認められ、被相続人の兄弟姉妹は認められていません!

それと、相続廃除をされた人・相続欠格の人・相続放棄をした人にも遺留分の減殺請求は認められない!

遺留分の請求額については、予め民法で規定されている!

請求により受け取れる遺留分の割合については、法定相続人の人数や順位によって異なりますが民法では①:両親や祖父母などの直系尊属だけが相続人である場合『遺産の3分の1』②:その他の法定相続人の場合『遺産の2分の1』と規定されている!

この遺留分の割合に基づいて、法定相続人はプラスおよびマイナスの財産を相続することが可能となっています!

遺留分の減殺請求には時効があるので請求は早めに行なうこと!

被相続人が遺贈もしくは贈与をしており、それが原因で遺留分を侵害されていることが発覚したのであれば、侵害している相手に対して『遺留分減殺請求権』を行使することができます。

ただし、この請求権には時効があり①:相続の開始および贈与もしくは遺贈があったことを知ったときから1年以内・②相続開始後10年以内に請求権を行使しないと時効により「遺留分減殺請求権」が消滅してしまうので注意して!

なお、遺留分の減殺請求には決まった様式はなく、贈与や遺贈により遺留分を侵害している相手に対して「遺留分減殺請求」の意思表示を行なうだけでよい!

一般的によく使われる方法としては、証拠として残る内容証明郵便を使うことが多く、それでも相手が請求に応じない場合は、家庭裁判所に家事調停の申し立てるか、もしくは地方裁判所に訴訟を起こして侵害された相続分を取得します。

「家庭裁判所や地方裁判所にまで相続問題を持ち込むなんてどんな金持ちなの・・・」と考えてしまいそうですが、家事調停の申し立てや訴訟を起こすのは、相続財産が300万円から1000万円以下の遺族が多いそう(汗)

日頃から相続について親族間の話し合いが全くなく、被相続人の死後、遺言書に記された遺産の分割方法について納得のいかない相続人が遺留分(自分の取り分)を求めて訴えを起こすなんてことはよくある話です。

「財産をどうするかについて、被相続人が元気なうちに話をするのは失礼なこと」と考えるのは仕方のない事かもしれませんが、早めに早めの対策を練ることは、被相続人の死後、相続人同士の紛争を避ける唯一の方法ではないでしょうか?

    
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