医療の技術の進歩によって平均寿命が伸びたおかげで「死」に対しても以前に比べると真剣に考える人が増えているといいます、自分が居なくなった後に残された家族が困る事のないよう、介護や終末医療について考えたり、葬儀やお墓の事を調べることや相続について準備するなど「もしも」や「万が一」の時のために備えようとする「終活」という動きが幅広い世代で広がりつつあります。

最近では「尊厳死」とか「安楽死」といった言葉も使われるようになってきていて、助かる見込みのない病気になったとき「どのような生き方を選択するのか」といったことも問われる時代になりました。

「自分の死に方」や「自分らしい生き方」について真剣に考えるとき「死」を避けて通ることが出来ません!

残された家族や子どものためだけではなく、自分の一生を見つめ・・・残された時間を有意義に暮らすことを見据え「生前整理」を取り組んでみるのもひとつの選択肢ではないでしょうか?

万が一の為ではなくこれまでの暮らしを振り返り整理する終活のカタチ

「死」を予測できることは誰にも出来ません! なので万が一の為に備えておこうと「終活」を始める方がおられますが、そうではなく思い出を振り返りながら時間をかけてひとつひとつ決めていく事が大切です。

居なくなった後に家族が困らないように交友関係のリストを整理しておく

親の交友関係を子どもが思い浮かべることが出来るのは、どんなに多くても4~5人ほどではないでしょうか? ひと昔前ならアドレス帳といった便利なアイテムがありましたが携帯電話を持つようになってから、連絡先を手で書き残すことが少なくなっていませんか?

携帯電話の中身を見るのはたとえ親の携帯電話でも気が引けるというものです、なのであらかじめ付き合いの深い友人や連絡をしておきたい人のリストを作り書き残して置くことが大切になってきます。

ポイントは、ただ携帯電話の電話帳のリストを書きうつすのではなく、他人であれば仲の良い友達やお世話になった人、身内であれば双方の親戚一覧を別個に作り自分と相手との関係が分るように書き残しておくと、目にする人も連絡が取りやすくなりますよ!

自分やパートナーの出所がわかる家系図を作る事で過去と未来を結ぼう

昔のような大家族の家庭が減る一方で、見落としがちなのが家系図ではないでしょうか?両親と一緒に住むといっても2世帯住宅で別々に暮らすのが常識となった昨今では、過去との繋がりが希薄になっているように思えます。

自分やパートナーを中心に据えて家系図を作ることは、先祖と自分の子どもや孫たちとの繋がりを結ぶ重要な架け橋となるので、出来れば残しておきたいものです。また残された家族に分配する相続について考えたり、弔辞を読む人を決めて印をつけておくにも役立ちます。

不自由な体になる前に介護や終末医療について意思表示を決めておく事

「自分は100歳まで生きる」と頭では考えていても、体の自由は少しづつ奪われていくものです。 動けるうちは心配はいりませんが買い物中に倒れて入院したり、認知症を診断されたときのために、あらかじめ介護や終末医療について書き記しておくことはとても重要なこと!

「自分の意思で動くことが出来なくなった時にどうしたいのか」といった意思表示を書き記しておいたり、誰に自分の世話をしてもらうのかを決めておく必要があります。 それとお世話をしてもらう人とは連絡を蜜にとっておくことで、家族がいざという時に出来るだけ慌てることのないようにしたいものです。

お葬式やお墓については事前に決めておくと家族の負担が軽減されます

これまでの世間では「死」ということに対してタブー視する傾向が大きかったのですが、「終活」という言葉が世に出てきた2006年あたりから、社会の葬式やお墓にたいする意識の変化がジワリジワリと浸透した結果、現在では葬儀会社やお墓を作る石材会社の言い値で高い金額を支払うケースは少なくなってきています。

そうはいっても、「終活」で生前整理の準備をせずに亡くなられた故人の家族の多くは、まだまだ高いお金を支払って葬儀代やお墓を作ることが後を絶ちません!

なので残された家族の負担を軽減する為にも、出来るだけ複数の葬儀社から見積もりやお墓についての資料を取り寄せて検討することが必要になってきます。

現在では、自由葬や散骨葬など新しい弔い方を選ぶ方も増えているようですが、その場合は家族や親族と十分に話し合って決めておかないと、後で不具合がおきてしまうことがあるので注意が必要です。

そのうえで・・銀行行口座の預金については、本人が亡くなったあと相続開始の時期までは凍結されるので、葬式後に故人の口座からお金を引き出そうとすると、面倒な手続きが発生して困る場合が多々あります。

銀行にもよりますが、お金を引き出すには法定相続人すべての印鑑証明や戸籍謄本が最低限必要になってくるので葬式代などの必要な費用は、あらかじめ信頼できる方と話をして預けておくほうが良いのかもしれません!

残された財産について自分がどうしたいのか決めて家族不仲を避けよう

相続問題でよく取り上げられるのが、「財産分与で揉める」ということです。なかでも財産が多い家ほどこの傾向は大きく、残された家族が不仲になったという話もよく聞こえてきます。

なので、意識がハッキリとしているうちに相続について考えておくことは、後の相続問題でのトラブルを減らすことにも繋がるので、面倒くさがらず専門家と相談して何をどうするのか決めておくようにしましょう!

心の整理をするために自分史を書いて歩んできた道を振り返ってみる

人の数だけ歴史があるように、あなた自身もこれまでの人生は山もあれば谷もあったはずです、人生の岐路に立ったときや両親とと過ごした日々、パートナーと出逢い結婚して子どもが生まれたときに嬉しくて感動したことなどいろんな事があったでしょう!

しかし、多くの人は過去を振り返って書き始めようとしても「10代の頃は何をしていたんだろう・・・」と、何も覚えていないことに気付きビックリするようです。

ですが自分史を書くにはコツがあるので安心してください! 思い出すときは今日・昨日の事から振り返って1年・2年・10年と現在から過去へ記憶をさかのぼっていくと、おぼろげながら記憶が蘇ってきます。

ポイントは、一気に書くのではなく1行でも良いので時間を掛けて思い出した時にノートやスマートフォンなどにメモして後で読み返しながらまとめていくこと!

残される人へのメッセージは自分の気持ちを正直に伝えることで十分

あなたが旅立ってしまうと、家族はもう2度と話すことが出来ないので、「もっとしてあげることは無かったのか」と、自責の念にとらわれる事も多いといいます。

残された家族が前を向いて歩ていくためにも、出来れば自筆で一人ひとりへメッセージを書いて、気持ちを伝えることはとても大切なこと!

ほんの短い文章でもかまわないので、あなたの気持ちがこもった愛情たっぷりの文言を書き残しておくことをおすすめします。